長崎巡礼

米南部テネシー州チャタヌーガで１６日、軍関連施設２カ所で男が銃を乱射し、国防総省の発表などによれば、少なくとも海兵隊員４人が死亡し、２人が負傷した。男も死亡した。連邦捜査局（ＦＢＩ）などが捜査中で、地元の連邦検察当局者は米国在住者によるテロとの見方を示した。

　ＦＢＩは声明で、モハモド・ユスフ・アブドゥルアジズ容疑者（２４）の犯行と発表した。単独の銃撃とみられる。容疑者は車で店舗に隣接した新兵募集センター周辺に乗り付け、銃を乱射。その後、約１０キロ離れた海軍の予備役訓練施設に移動し、発砲した。死者が出たのは海軍施設。

　報道などによれば、容疑者はクウェート生まれの米国籍保持者。チャタヌーガ郊外に住み、州内の高校や大学を卒業した。捜査当局はイスラム過激派組織「イスラム国」などに呼応した可能性がないか調べている。

　オバマ大統領は声明を出し、事件の全容解明に着手するとともに、全ての国防関連施設に十分な警戒を敷くよう指示したことを明らかにした。